RANAわあるど

日々感じたことを綴る

「家族のカタチ」って?「家族」ってなにさ 1

 

大学2年、20歳になったいまも尚

わたしは、

 

‟家族”

 

って一体何なのか分からずにいる。

 

 

 

正直、うちの家族の雰囲気は温かくない。

どちらかといえば無機質的で、家族一人一人が個人として生活している...気がする。

 

 

生まれてから小学生までは私にとって理想に近い、温かい家族だった。

 

朝、洗濯され、綺麗にたたまれた洋服をタンスから取り出し

母の手により作られた朝食を、急ぎ早に私と兄が食べて学校に向かう。

父は私たちより一歩先に家を出ている。

 

昼は友達と沢山お喋りをして行間休みにはダッシュでグラウンドでドッヂボール、

給食を食べた後またドッヂボール、掃除して...

放課後はみんなでお菓子食べながら遊んで夕方になったら家に帰る。

 

夜7時くらいには母の夕食は作り終わっていて、父が仕事で帰宅が遅かったので3人でテーブルを囲み、お笑いのテレビ番組なんて見ながら大笑いしたりその日あったことを話したりしてた。

宿題はその日の夜にやって、お風呂入って寝て...。

 

母の作る料理はとても手が込んでいて、美味しかった。

毎日違う料理が出てきた。

必ずサラダ(野菜)、汁物、メイン料理、主食、もう一品のおかず

があった。とても豪華であった。本当に美味しかった。

母が家政科高校出身であったことも理由だろう。

 

母は毎日水曜日に地域のバレーボールクラブに所属しており

そんな日にも急いで料理を作って置いておいてくれた。

 

 

休日には4人でデパートに行ったり、大阪に帰ったりした。

いろんなところへ行って色々な経験をした。

 

幸せだった。私は。

 

 

 

でも、

 

思えば、親が何を日々感じて、考えているのか、

 

そのこと自体を私が考えていなかったことが幸せの要因の一つだったかもしれない。

 

 

母は専業主婦で、父はサラリーマン。

典型的な「父親稼ぎ手モデル」だ。父は経済的に家計を支え、母は家を守る。

 

母は辛さを感じていたのではないか?

 

毎日、子供が学校に行くのを見送りそのあと、ずっと一人で...

掃除をして、洗濯をして、昼ご飯を自分で作って一人で食べ...

買い物をして...夕食を考えて..4人分の皿洗いをして...寝て…その繰り返しで。

毎日毎日。

 

私は料理を手伝ったことも、そのあとお皿を下げて皿洗いをしたことも、

掃除を手伝ったことも、洋服をたたんでタンスにしまったことも、、、、

無かった。

 

当然母がやるべきことと、思っていたのではないか。

 

家事を押し付けていたのは父だけでなく自分もだった。

 

母も人間で、完璧じゃない。家事を押し付けられ自分の時間を削られていて日々の生活に不満を抱いていたとしたら...

 

ごめんなさいとしか...言いようが...

 

 

中学生に上がると、兄も私も机に座らせられ、父に勉強見てもらうようになった。

ここから帰る時間はバラバラになり、勉強の時間もあって4人全員で同じテーブルで母の食事をとることはなくなった。

その日あった出来事やその日感じたことを吐き出す機会もなくなった。

 

聞こえてくる言葉は勉強の内容のこと。

 

兄は周りの環境に、父に、従順であった。

父が受験期の頃は私の受験期ほど荒れなかった。

年に数回、兄が父の罵倒に耐えられず声を上げたことがあったくらいで、そのとき母も兄を庇って父と度々言い合いになっていた。

 

私は勉強が嫌いだったわけではない。

私の神経質さが邪魔をした。

父の、

食べていないにもかかわらず口を開けるたびに聞こえる

「クチャ」

という不快な音(当然食べているときも)が本当に耐えられなかった。

殺意さえ沸いた。

今も沸く。その音を満員電車やレストラン、大学の教室...

どこかでその音を聞くたび、

怒りと、不快、不潔感で気が狂いそうになり叫びたくなる。

 

貧乏ゆすりも大嫌いだ。

 

父のがさつさと美意識の低さが行動に現れるとき

自分の神経質は発揮され、態度に現れ、父と衝突した。

 

何度も涙を流した。

勉強は嫌いではない。もっと快適な環境で、勉強だけに集中していたいのに

勉強を強いる父本人が私の勉強の阻害の一番の要因であったことに

腹が立った。

 

しかも私の神経質を軽視し、父は自分を変える一切の努力を放棄した。

私の願いを真剣に受け止めてくれたことはなかった。

私は完全に間違っていて自分が正しいのだと、恣意的だった。

 

今もだ。

治っていない。

 

毎日毎晩酒を飲み、フラフラとした足取りで、酔っているのに

酔っていないという。

声も大きくなり、それを指摘すると大きくないと怒る。

嫌ならここから出ていけと言う。

 

酒を本当にやめてほしい。

母も酔った父を見るのも、酔った父が汚すトイレを掃除したり、酒を飲みバイクに乗れず家に帰れない父を迎えに行ったりする、酒に酔った父が、大嫌いであるようだ。

 

本当に酒をやめてほしい。

 

何度も言った。

 

真剣に受け止めてくれることはなかった。

 

 

人が本気で心の底から願うことを

なぜ分かってくれないのだ。

周りに迷惑をかけないことをしているのであればいいのだ。

でも、父の場合は自分のしなくてもいい行為が周りに多大の被害を及ぼしているのだ。

 

 

父に嫌悪している。

酒を飲み周りを聞き入れない父が人として嫌いだ。

 

 

 

今日はここまで